合唱団あき

ベーシック聴かせます!!

場所:北生涯学習センター
小生は車で約1時間かけて職場に通っている。職場は北生涯学習センターに近い(車で10分程度)。土曜日の午前中に仕事があることが多いのだが、いったん家に帰ってまた合唱団に来るとなると2往復、合計4時間車に乗っていることになる。24時間の6分の1、そんなに時間をかけるのもばかばかしいので、昼ごろ退勤してから合唱団練習開始の18時30分までを宇都宮市内でどう過ごすかが大きな課題となる。他の団員の目にはのほほんと練習に参加しているように映っているかもしれないが、実は小生、毎回毎回この大きな課題をクリアした上で練習に参加している。
 
ある時はスーパー銭湯で入浴から昼寝という流れで課題をクリアしたこともある。これはこれで快適なのだが、出来れば低コストで課題をクリアしたいし、冬場は湯冷めしそうになる。毎回使える手ではない。
デパートや本屋、スポーツショップ、ホームセンターなどでぶらぶら時間を過ごすという手もあるが、これは自らを衝動買いの危険にさらすことを意味する。危なっかしい。
職場に残ってかいがいしく仕事を進めるという方法は一番すばらしいのであろうが、土曜日といえば週末、出来れば一瞬たりとも職場の空気を吸いたくない気分である。いなくてもいいのに職場にいる時間を延ばすのは、自分から人生を干からびさせているようなものだ。真っ平御免である。
 
そんなわけで最近よく足を運ぶのが市の図書館である。本を読むのもいいが、どちらかといえば3Fのオーディオのコーナーに行くことが多い。音楽を聴くこともないではないが、やはり小生が耽溺しているのは落語だ。この図書館は東は志ん生、西は枝雀を中心にバラエティに富んだ品揃えがうれしい。土曜日の午後、落語にどっぷりと浸かる数時間のなんと贅沢なことだろう!!!
今週は小三治師匠を聴いた。「時そば」「湯屋番」である。小三治師匠を聴くのは久しぶりであった。何年ぶりだろう。小三治師匠への失礼にあたることを危惧しながらも、小生の勝手なイメージを述べさせていただくと「ベーシックなネタを奇をてらわずに楽しませてくれる」師匠である。その点、今回の「時そば」「湯屋番」は期待通りの名演であった。演じる人が多く、時に素人落語会でも聴かれるネタであり、ベーシックなネタであればあるほど完成度の低いものに出会ってしまう確率も高い。「時そば」のサゲの所などは「間」が命である。もたもたされては聴いている方もつらい。ちょっとした声のトーン、ゼロコンマ何秒レベルのタイミングがそのネタを凡演にも名演にも変えていくのであろう。ベーシックネタをある程度落語を聴き込んだ聴衆に楽しませるのは並の腕前で出来ることではない。来週も小三治師匠でいこう・・・・・・・
おっといけない!合唱団あきの練習日記だった!
今日の練習は12月15日に宇都宮市美術館で歌わせていただく「森のコンサート」に向けての内容であった。「七つの子」「赤とんぼ」だとか「千の風になって」だとか、まさに「ベーシックを聴かせます」的コンサートなのである。
チラシのキャッチコピーを考えるミーティングの時に小生が「ALWAYS 北生涯のあき」と提案(即時却下されたが)したように懐かしい歌大集合である。
音もリズムも比較的簡単に取れる。すぐに合わせられる。そこまではいい。よく知られている歌だけに平凡な演奏をしているとすぐ飽きられてしまう。
聴いてくださる人の二の腕に鳥肌がぞわぞわ立つような感動をしていただけるような完成までの道のりは決して短くはない。よく歌いこんでコンサートを迎えたいものである。 
(文責:雲竹斎)